
人工エサ(疑似餌)と聞くと、身構えてしまう。
メーカーの戦略なのではないか…?
だって某疑似餌とか、生き餌では釣れてるのに全く釣れないときがあったし…。
そんな猜疑心の塊みたいな僕とは対照的に、一緒に釣りに行っているU子さん達は違っていて。年始に横浜で開催された釣りフェス(1月16日)のマルキューブースで、新商品の紹介動画を目撃したらしく、

なんか良さそう!買っちゃお!
と、迷わず購入。この新しいモノに対してノータイムで飛び込める行動力。控えめに言ってすごい。僕には無い。
というワケで今回は、そのU子さん達に試しに使わせてもらったマルキューの新エサハイブリッド クロス(オキアミタイプF2・有頭エビタイプF7)の実釣インプレをまとめていきます。
先に結論を言っておくと、
めちゃくちゃ釣れました。
猜疑心、今度から抑えようと思いました。
そもそも何なの?
マルキュー ハイブリッド クロスとは

ざっくり言うと、生エサと人工エサの「いいとこ取り」をしたくわせエサです。
オキアミやイワシなどの生素材をミンチ状にして、マルキュー独自の「エサ持ち素材」と融合(ハイブリッド)。生エサの食いの良さはそのままに、エサ持ち性能も高めた…というのがメーカーの主張。5年以上・100回を超えるフィールドテストを重ねて開発されたそうです。
そこは後半の実釣パートでみっちり書くので、まずはスペックから。
基本スペック:マルキュー
ハイブリッド クロス(F2 / F7)
| 公式アイテムページ | マルキュー |
| 使用タイプ | オキアミ F2 / 有頭エビ(M) F7 |
| サイズ | F2:5×5×100mm F7:7×7×100mm |
| 内容量 | F2:10本×2 / F7:7本×2 |
| F値(硬度) | 数値が大きいほど硬い |
| 対象魚 | アマダイ・クロダイ・メジナ・タチウオ・マダイ・シロギス等 |
| おすすめ度 |
5.00
|
- 生オキアミと比べても「同等以上」に釣れる(アマダイ6匹中4匹がコレ)
- エサ持ちが優秀。勝手に外れることがない(特にF7)
- 手もクーラーも汚れない。生オキアミ特有の匂いも少ない
- 解凍がラク。スリットに沿って割いてハリに付けるだけ
ラインナップと「F値」の見方

ハイブリッドクロスで最初に戸惑うのが「F値」だと思います。
答えはシンプルで、F値=硬度。
数値が大きいほど硬く、エサ持ち重視になります。逆に数値が小さいほどやわらかく、食い込み重視。エサ取りの多さや対象魚に合わせて選ぶわけですね。
| タイプ | 硬度(F値) | サイズ | 内容量 |
|---|---|---|---|
| オキアミタイプ | F1.5 / F2 | 5×5×100mm | 10本×2 |
| むきエビタイプ | F2.5 / F3 | 5×5×100mm | 10本×2 |
| 有頭エビタイプ(M) | F7 / F10 / F15 | 7×7×100mm | 7本×2 |
| イソメタイプ(S) | F15 | 3×3×100mm | 16本 |
| クルール 船タチウオテンヤタイプ | F5 / F7 / F10 | 12×25×130mm | 8本 |
【実釣レビュー】
夏のアマダイ釣りで使ってみた

今回使ったのは、夏のアマダイ釣り。船宿は一俊丸、水深は60〜100mくらい。仕掛けはアマダイ用の2本針、ハリスは3号です。
アマダイ釣りって、正直そこそこ難易度が高い。そこでどうだったか、項目別に本音を書いていきます。
有頭エビタイプ(F7)
ちゃんと魚が釣れた!
まずは有頭エビタイプ(F7)をU子さんにいただき、トライ。

上のような普通のアマダイ釣り用の2本仕掛けでスタート。
冒頭の通り、人口餌に猜疑心があったので2本のうち片方、それも自分的には釣れない可能性が高い上針にセット。15分もしないうちに…

本命のアマダイではなかったですが、キダイが釣れました。
ちゃんとパクパク食べていたようで何度も小突くようなアタリがあり、少し放置してたらビクビクッと竿先が弾けて、針掛かりしていたようでした。生オキアミと一緒に使ったのにハイブリッドクロスの方が釣れた、というのが衝撃で
これはマジで釣れるヤツだ…!
と思い、もう一度U子さんにF7タイプをもらい、底を取り1mくらいゆ~~っくりと巻いてくると…
グイッ…!!
と強めのアタリ&引き。
慎重にやり取りをして上がってきたのは…

高級魚のオニカサゴでした。
狙っても釣りにくい魚が釣れたことに感動。。。

オニカサゴなんて鮭革とかサバ柵を長めに垂らしてアピールさせて釣れる魚だと思っていたのに、ハイブリッドクロスだけで釣れるとは……
オキアミタイプ(F2)
超アマダイモデル?
U子さんに

アマダイ釣るならF2とかがオススメだよ!
と言われたので、F2をいただき再トライ。どうやらF1.5とF2がオキアミタイプだそうだ。
いつもの要領でアマダイ釣りをしていると…
ク、ククッ…!!
と軽めのアタリ&引き。

あ、アマダイや…!!!

サイズこそかわいめ(28㎝)だったけど、ちゃんとアマダイが釣れることに感動…。
最大サイズはコレで釣れた
他釣具との掛け合わせ効果

釣れることは分かったので、つぎはどう効果を最大化できるか考えてみたとき、当日は潮の濁りがあったので
と思い、ルミックスダンサーというヒラヒラ装飾が付いた仕掛けとハイブリッドクロスを合わせてみた。
すると…
グッ…!!
と強めのアタリ&引き。

本日最大の37㎝のアマダイが釣れました。
ハイブリッドクロスそのままでも釣れますが、他の装飾・アイテムと併せて使うことでもかなり釣果を伸ばせると思います。
手が汚れない、匂わない
『扱いやすさ』について

これ、地味だけどデカいです。
手もクーラーも、まったく汚れないと言っていい。
生オキアミ特有のあの匂いも少なく、解凍もラク。表面積が大きいので、夏場なら常温に15分も晒しておけば解凍完了する感じでした(※常温での持ち運びは推奨されていないので、そこはご注意を)。
使い方も、あらかじめ入っているスリットに沿って割いて、ハリに付けるだけ。マジで使いやすかったです。
F2だけ注意
『ハリ付け』について
F2・F7ともにハリ付け自体は問題なし。
しいて言えば、F2はF7に比べてかなりやわらかいので、
「あ、間違えた…」
とハリを刺し直すと、身が崩れたり千切れたりすることがありました。F2以下を使うときは、一発で決める意識でいきましょう。
ハイブリッドクロスの
『エサ持ち』について

勝手に外れない
のはF2~F7を使ってみて両方に感じたことでした。生オキアミだと投入の勢いで飛んでいったり、着底までに頭が取れたりしますが、ハイブリッドクロスはそれがほぼ皆無。特にF7(有頭エビタイプ)のエサ持ちは別格で、エサ取りにつつかれてもビクともしませんでした。
一方、F2(オキアミタイプ)はやわらかめなので、エサ取りにつつかれると外れてしまっていることが多かったです。ここはF値通りの素直な差でした。
ちなみにこの日、1つ(2パック)で2人・1日分まかなえました。コスパも悪くないです。
正直に言う、気になった点(デメリット)
毎回ここで正直なマイナス点を書いているんですが、今回は困りました。
デメリット、正直 今のところ感じられません。
価格は生オキアミと同じくらいか少し高いくらいですが、エサ持ちの良さを考えれば十分ペイします。強いて挙げるとすれば、この程度です。
強いて言えば…
・F2はやわらかいので、ハリを刺し直すと身が崩れることがある
・常温での持ち運びは推奨されていない(クーラー等での保冷は必要)
・フグが多い場所での耐久力は今回 未検証
比較:ハイブリッドクロス vs 生オキアミ
いつも使っている生オキアミ「ハマイチ Gクリル L」と比べてみます。
| 比較項目 | ハイブリッド クロス | 生オキアミ(Gクリル L) |
|---|---|---|
| 食い(釣果) | 同等以上。6匹中4匹+最大魚37cmはコレ | 言わずと知れた本命エサ。安定の実績 |
| エサ持ち | ◎(特にF7)勝手に外れない | △ 投入時に飛んだり取られたり |
| 手・道具の汚れ | ほぼ汚れない | 手もクーラーもそれなりに汚れる |
| 匂い | 少ない | オキアミ特有の匂いあり |
| 品質の安定感 | 身質・サイズのバラつきがない | 天産物ゆえ当たり外れがある |
| 価格感 | 同等〜やや高い | 安定して安め |
正直、ここまで差が出るとは思っていませんでした。AIによって定型的な事務作業が消えていったように、この先オキアミ業者さんの仕事、大丈夫か…?と余計な心配をしてしまうレベルです。それくらいの完成度でした。
F2 と F7、どっちを選ぶ?
今回使った2つの使い分けはこんな感じです。
| タイプ | 特性 | こんな場面に |
|---|---|---|
| オキアミ F2 | やわらかめ。食い込み重視 | エサ取りが少ない・食いが渋い日。刺し直しは崩れやすいので一発で |
| 有頭エビ F7 | 硬め。エサ持ち抜群 | エサ取りが多い日・深場で何度も入れ直す釣り |
迷ったら、まずはエサ持ち重視のF7から試してみるのがおすすめ。根魚やらなにやらがたくさん釣れます。アマダイ釣りならF2以下がおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. ハイブリッドクロスは生オキアミより釣れる?
少なくとも同等以上でした。アマダイ釣りで6匹中4匹がハイブリッドクロス、その日の最大魚37cmもコレで釣れています。厳密な比較は難しいものの、実釣での手応えは十分です。
Q. 「F値」って何?
エサの硬度です。数値が大きいほど硬く、エサ持ち重視。小さいほどやわらかく、食い込み重視になります。エサ取りの多さや対象魚に合わせて選びます。
Q. エサ持ちは実際どう?
かなり良いです。勝手に外れることはありませんでした。特にF7(有頭エビタイプ)はエサ取りにつつかれてもビクともしません。一方でF2はやわらかいため、つつかれると外れることがありました。
Q. 1パックでどれくらい持つ?
アマダイ釣りでは、1つ(2パック)で2人・1日ぶんをまかなえました。釣り物や手返しによりますが、コスパは悪くない印象です。
Q. 解凍や持ち運びは面倒?
解凍はラクです。表面積が大きいため、夏場なら常温に15分ほど置けば使えました。ただし常温での持ち運びは推奨されていないので、保冷は必要です。手やクーラーが汚れず、匂いも少ないのは大きなメリットです。
インプレ総括:
マルキュー ハイブリッド クロス

疑ってスマンかった…
これが正直な総括です。「しょせん、人工餌でしょ?」と斜に構えていた僕が、難易度の高いアマダイ釣りで、生オキアミ以上の釣果を叩き出されました。しかも手は汚れないし、匂わないし、エサ持ちは良いし。おすすめ度は文句なしの★5です。すごすぎるぞハイブリッドクロス…。
結果、この日のアマダイは6匹。内訳は、
生オキアミで2匹、ハイブリッドクロスで4匹。
正直に言うと、厳密な比較検証は難しいです。2本針仕掛けなので、上下どちらにハイブリッドクロスを付けるかでも結果は変わるはずですから。
ただ、僕は最初 生オキアミを使っていて、隣でU子さん達がハイブリッドクロスでポンポン釣っているのを見て乗り換えた口です。その体感として、
というのが偽らざる感想です。
U子さん、エサ分けてくれてありがとうございました。次は自分で買います。
それでは。



